JO95-4 THINKING FELLERS UNION LOCAL 282 TFUL282 CD 2200円



シンキング・フェラーズ・ユニオン・ローカル282は、私が現在かなり好きなバンドの一つです。私が好きなバンドはサンフランシスコに集中しているが、その中でもトップクラスにランクされている。何故かというと、良いからです。どんな所が良いかというと、ギターのアンサンブルが、とてもファンタジックで、きれいで、宇宙っぽい所が、私の趣味とピッタリ一致する所などです。
とにかく、彼等の音作りには、私は個人的に大変共感できて、まるで他人事とは思えない。音自体は、ケッコウ前衛で、カオティックな感じなのに曲全体の印象はとてもPOPで美しい。こういう芸当は中々できるものではないので、私なんかは『やるな』とか思ってしまうんです。『う~ん。分っとるね。』っていうカンジ。また、彼等のサウンドにはかつてのシスコのサイケバンドが持ってたマジカルな味が最高の形で残っているような気がします。もちろんドラッグなんかは無関係です。モビーグレイプの雰囲気など、近いモノが有るように思えるんですけど、違うかもしれない。
現在のシスコのバンドっていうと、キャロライナーとかが日本でよく知られてるけど、シンキング・フェラーズ・ユニオン・ローカル282はもっと強力に高く評価されるべきなんです。
山本精一
BOREDOMS, 想ひ出波止場, 羅針盤, サンキチ, ROVO
92年の8月29日。
サンフランシスコの今は亡きカメレオン・クラブでこのバンドを初めて観た。何故僕がその場に居たかというのを説明すると長~くなるので省略。とにかくその晩、彼等の生演奏に初めて接した訳だ。おまけに1曲だけ一緒に参加させてもらいギターを弾いた。ライヴが始る前から僕の頭は既に衛生軌道にのっかっていたので、イヌがバンジョーを弾き、ゾウがパォーと鳴いて、クラゲが目の前を浮遊するという『音の非常事態』に圧倒されっ放し。1曲、1曲の演奏がピークを迎える度、脳の血管がサーフィンして、急カーブになると『エッ?』。正にこんな感じ(どんな感じや?)聴覚のツボをうまくついた奇妙な曲想は、多分己を実験台にして繰り返されたサイケデリックなセッションのたまものなんだらおう。ついこの間、ジャパン・オーバーシーズの少英さんと電話でライナーノートの意味について話をしたんだけれども、確かに音の印象などは、聴いたアナタが各自で判断すればよいことなのだろうと思う。大体、彼等の大ファンでコンプリートコレクションしている僕が何を書くかちゅーたら、ベタボメしかでけへんに決まっとりますやんか。そやさけ皆さんも僕の文章は50%位アテにして聴いたらエエと思う。せやけどこれだけは伝える。この『考える奴ら』は実に音楽を『わかって』いる。無数の音のルーツがぎょうさん詰まっとる。セコい言い方やけど、デパートの地下でいろんな種類のモンを試食して大満足.....とこんな感じや。
楽しんで下さい。
タバタ
ZENI GEVA, レニングラード・ブルース・マシーン
上記二つの文章を読めば、全てが分るシンキング・フェラーズ・ユニオン・ローカル282。独創的というより反地球的な程『宇宙っぽい』、そして音楽そのものを『わかっている』彼らの現在は既に入手困難なコンピレーションなどに提供したバージョンなどをふくむ最高品質のベスト盤。サイケ、ポップ、アバンギャルド、ハード全ての形容する言葉が当てはまることのない、全ての音楽ファンを魅了する内容。必聴!!!



JO96-19V
Thinking Fellers Union Local 282
"Meets the Thinking Fellers"
ビデオ
1500円
記録家であり撮影家でもあるG. チャップマンとT.F.U.L.282によるコラボレーション・ビデオ。
キッズ JO96-25-7
Thinking Fellers Union Local 282
"The Kids Are In The Mud"
7"(ゴールド)
800円
シンキングフェラーズが電子音で変態しまくったレアな音源。それでもなぜかポップ感はある所が彼等らしい。



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